ウォンバット越前 2008-03-09
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忍び(原文ママ)でヴンパイアハーフの少年がその能力を活かし、今なお悪事を働く
忍びを狩るというストーリー。
こんな書き方をすると「つまらなそー」と思う人もいるだろうが、実際のところ自分には
どこがどう面白いのか、さっぱり理解できなかった。
昔の少女漫画に多かった「不良でロックバンドのリードボーカル」や「幼なじみで映研の部長」
みたいな無理矢理な印象がある。
主人公は、早合点と思い込みで突っ走り、他人の意見に耳を貸さない、いわゆる真性の
厨……もといお子チャマで、読んでいて非常に痛い。そのイタさを許容できるかどうかが
この作品を楽しめるかどうかの最初の難関と言える。
また、主人公は忍びの血を飲むことで変身するのだが、魔法少女の少年版ということか。
あるいは腐女子を狙っ……女性読者を意識したものかも知れないが、それも必然性や
実際の効果には疑問を感じる。
ヒロインは見た目も性格も設定も良いのだが、それを活かしきれていないのか、萌えや色気は
言うに及ばず、ほとんど魅力が感じられない不思議な存在で、ここまでキャラが立っていない
のも別の意味で見事だ。また、無駄なパンチラが無いのは良いが、隠し方が不自然で見苦しい。
もっとポーズやアングルでの工夫が欲しい。
アクション場面では迫力や躍動感といった言葉とは無縁な単調で退屈な描写が続き、
コマの間を読者が補完しないと戦闘の流れが把握できない。
プロレススーパースター列伝、男大空、炎の転校生、拳児、ケンイチ、……といった
アクション&格闘系漫画の名作が連綿と生み出されてきたサンデーにおいて、
「圧倒的な画力で描かれる忍者アクション」という触れ込みは正直疑問が残る。
笑えるような場面も特になく、これといって盛り上がらないまま一巻が終わる。
今後の盛り上がりに期待……して良いのだろうか??