カスタマー 2008-01-15
27 人中 2人 の方がこのレビューが参考になったと投票しています。
昨今のカヴァーブームのような、ただ有名な曲の寄せ集めで確たる意味もないものとは違う、
Bank Bandの錚々たるメンバーの演奏による、真にカヴァーされるべき楽曲が集められたアルバムです。
全曲とても良かったんですが、特に印象に残ったのは「トーキョーシティーヒエラルキー」「糸」「HERO」「イメージの詩」の4曲です。
「トーキョーシティーヒエラルキー」はヒートウェイブがオリジナルです。
おそらく音楽ファンの99%は知らない曲ですが、オリジナルもカヴァーも甲乙つけがたいほどの出来です。
軽やかで洗練されたカヴァーとは違い、骨太で男らしいアレンジのオリジナル。
是非聴き比べてみてください。
「糸」は中島みゆきがオリジナルですが、アレンジャーの感覚が古いせいか、
作詞作曲は素晴らしいのにアレンジの面で大変損をしている曲でした。
それが洗練された生まれ変わった感動。これで中島みゆきに歌ってほしいくらい、素晴らしいです。
「HERO」はミスチルがオリジナルで、それよりスローテンポになり言葉の一音一音を噛み締めるような歌い方になっています。
この歌詞をじっくり味わいたい方にはお薦めですね。
「イメージの詩」はアルバムのシークレットトラックで、吉田拓郎がオリジナルです。
オリジナルとはリズムもアレンジも大分違いますね。
吉田拓郎の詩の良さを感じたいならば、Bank Bandのアレンジの方が良いかもしれません。
ウッドベースとねっとりとしたボーカルが味わい深いですよ。
以上、カヴァーアルバムではありますが、名盤と呼ぶに値する出来です。
日本最高峰の音楽家が集まったスーパーバンドの名演を是非聴いてみてください。